闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
翌日もトオコとユウキの2人は仲良しだった。
教室の真ん中で手をつなぎ、楽しそうにおしゃべりをしている。
ハルナとカナの2人も会話に加わり今日はよりいっそうにぎやかだ。
思わず耳を塞いでしまいそうになり、セイコは教室から逃げ出した。
これ以上トオコたちのことを見ていたくなかった。
けれど今は昼休憩中。
時間はまだまだ余っている。
とりあえずトイレの個室に入ったセイコはスカートのポケットからスマホを取り出した。
本当は学校時間中には電源を切っておかないといけないのだけれど、それを破って少しだけ電源を入れてみる。
暗かった画面に光が灯り、初めて拘束を破ったセイコの心臓はドキドキしている。
完全に電源が入るのを待って、さてなにを見ようかなと思ったとき、お気に入りのSNSを思い出していた。
そこでは日々の何気ないことを、不特定多数の人が呟いている。
セイコはやっていないけれどペットの犬や猫の動画を見るのが好きだった。
動物の動画を見ていれば残り時間もあっという間に過ぎてしまう。
「わぁ、可愛い!」
さっそくSNSを表示して動物動画を鑑賞する。
子猫3匹がじゃれ合っていたり、犬と猫が仲良く昼寝をしていたり。
そういった動画を見ていると、さっきまでのトゲトゲしていた感情も少しずつ柔らかくなっていくのを感じる。
翌日もトオコとユウキの2人は仲良しだった。
教室の真ん中で手をつなぎ、楽しそうにおしゃべりをしている。
ハルナとカナの2人も会話に加わり今日はよりいっそうにぎやかだ。
思わず耳を塞いでしまいそうになり、セイコは教室から逃げ出した。
これ以上トオコたちのことを見ていたくなかった。
けれど今は昼休憩中。
時間はまだまだ余っている。
とりあえずトイレの個室に入ったセイコはスカートのポケットからスマホを取り出した。
本当は学校時間中には電源を切っておかないといけないのだけれど、それを破って少しだけ電源を入れてみる。
暗かった画面に光が灯り、初めて拘束を破ったセイコの心臓はドキドキしている。
完全に電源が入るのを待って、さてなにを見ようかなと思ったとき、お気に入りのSNSを思い出していた。
そこでは日々の何気ないことを、不特定多数の人が呟いている。
セイコはやっていないけれどペットの犬や猫の動画を見るのが好きだった。
動物の動画を見ていれば残り時間もあっという間に過ぎてしまう。
「わぁ、可愛い!」
さっそくSNSを表示して動物動画を鑑賞する。
子猫3匹がじゃれ合っていたり、犬と猫が仲良く昼寝をしていたり。
そういった動画を見ていると、さっきまでのトゲトゲしていた感情も少しずつ柔らかくなっていくのを感じる。