年上なのに、翻弄されて
「蓮っ!」

「なぁに呉羽? 火加減は大丈夫みたいだよ?」



知ってるかもしれないけどね。

そう私に囁いた蓮はリビングへ戻って行った。

あの短時間で誰にアドバイスを貰ったかまでバレていた。

じゃあ目的も? まさかね?

結局,また私がドキドキさせられただけだった。

蓮が帰ったあと,今日作った真田くんと美世ちゃんとのグループLINEを開き,結果を報告する。



『ん~? 聞くだけじゃ分かんないから次は---』

『あっ良いっすね! 俺もみ~先パイの教室行っても良いですか?』

『良いよ! むしろ来て!』



楽しそうな2人と対照的に青くなる私。

それはさすがにやりすぎじゃ!?
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