年上なのに、翻弄されて
やがて蓮は時間通りに来て,慣れた足取りで椅子に座った。



「夜ご飯を作りすぎるなんて珍しいね。いつもありがとう」

「あー。賞味期限が危ないのがあって……パンのが良かった?」



そうゆう事じゃないと理解しながら,隠し事が得意でない私はそうやって話をそらすしかない。



「まさか。すっごく美味しい」



そう言って蓮はクスクスと楽しそうに笑っていて,嘘は全く見えない。

もう。

そんな風にされたら……今日のプレゼント,あれでも喜んでくれるかなって思っちゃうじゃん。



「あのさ蓮。私今日寄るとこあるから自分の家で待っててくれる?」

「? 珍しいね」



う……また……!
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