年上なのに、翻弄されて
「呉羽,パスワードは?」
「1103だけどってあぁ!」
こんな簡単にパスワード教えちゃうなんてバカでしょ私。
「何勝手に開いてんの!?」
「大丈夫だよ呉羽。履歴とか写真あさる訳じゃないから」
え……いや,そう言う問題じゃなくて……
「はい呉羽」
少しして,蓮は事も無げにスマホを返してくる。
私は受け取ってすぐ,何か変わったことはないかと調べにかかった。
「ふふっ。呉羽は分かりやすくて可愛いね。変なことはしてないから安心して? 僕の連絡先を入れただけだよ。」
「え? ……ホントだ」