年上なのに、翻弄されて

ハッピーハロウィン

「あっ」

「蓮,どうかした?」



まったりとした日曜日の昼下がり。

最早蓮の定位置となっているソファーの右端に座っている蓮が声をあげた。

蓮が今見ているのはニュース番組。

多分見るものが無くなったからだ。

蓮はよく,この時間帯にニュースを見ている。



「何か面白い報道でもあった?」



私は洗い終わった食器を布巾で軽く拭き,食器棚にしまいながら尋ねた。

ちなみにうちには食器乾燥機なんてものはない。



「ううん。ただ,今日ハロウィンだったんだって」

「あっ」



それを聞いて,私も先ほどの蓮と同じ様に軽く声をあげた。



「「…………」」



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