年上なのに、翻弄されて
「美世ちゃん! と真田くん? どうやって入ってきたの? じゃなかった,どうしたの?」

「来ちゃった♪ 恭くんとはこれからだから付いてきて貰ったの! それにしても本当に蓮くんがいるんだね~。良かった!」

「えっあ,うん。そうなんだ。でも良かったってことは用事は蓮に?」



真田くんを見ると,俺じゃないですよと首をふる。



「ん~,惜しい! 2人に用があったんだよ? マンションにはたまたま前に入っていく人がいたから,そのまま入ってきたの」



チロッと舌を出す可愛い美世ちゃん。



「それで,僕たちに何の用事だったんですか?」



自分が関わるときいて,傍観していた蓮も話に加わる。



「さて2人に問題です! 今日は何の日でしょう。そして,それを踏まえた上で何か言うことはありませんか?」



そう言う美世ちゃんの目は,爛々と輝いていた。
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