年上なのに、翻弄されて
美世ちゃんは,蓮の関節を軽く曲げた指を口元に当てる動作をみて,一瞬ニマッと笑う。



「ポッキーって手が汚れなくていいよね?」

「あっそういう事ですか。わざわざありがとうございます」



2人して企むように笑うと,美世ちゃんはパッと私の方をみて満面の笑みを浮かべた。



「じゃあね呉ちゃん! ハッピーハロウィン!」



私達は仲良くてを繋いで去っていく美世ちゃんたちを見つめる。



「……あ,ミルクティー入れて,せっかくだしこれも食べる?」

「うん。そうしよっか」



私はパタパタとキッチンへ向かった。


< 173 / 204 >

この作品をシェア

pagetop