年上なのに、翻弄されて
「えと,その,一応なんだけど蓮のお願いって何?」

「来て,呉羽」



蓮はストンとソファーに座り直した。

ーチクタクチク……チーン




「え,なに,これ?」



視界に写るのは,天井と,そして蓮の顔。

いわゆる膝枕。

高2女子が年下の異性に膝枕……普通に考えてすごく恥ずかしい。



「蓮,どういうこと? して欲しいって言うなら……まだ,うん。蓮だって男子だから100歩譲って理解は出来たんだけど……」

「そうだね。男子だからとかじゃないけど,呉羽がしてくれるならそれはそれで嬉しいかな」

「良くわかんないけど,じゃあ何で?」



蓮に真上から見下ろされるのはなんか,いつもと違ってそわそわする。




「ふふっ。それは秘密。まぁ,僕が呉羽に何かするのが好きだって言うのもあるけどね」



結局良く分からない

ってゆーか。
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