年上なのに、翻弄されて
「あっいい匂い。私も手伝う! 野菜ちぎるね。この前ハム買ったから乗せるよ?」
「うん。いいね」
戻ってきた呉羽はいつもと変わらなかった。
忘れているわけではないだろうけど,多分ちゃんと自覚してないんだ。
「呉羽。呉仁(くれと)くんと初羽(ういは)ちゃん,もう1ヶ月だってね。今日もう一回会いに行こうよ。お土産になりそうなお菓子もこの前買ったんだ」
「そんなのいいってお母さんも言ってたでしょ? でも,うん。私も会いたい」
「じゃあ着替えておいで? そのままじゃ行けないから」
「あっ……」
変なの。
寝るときはそうでもないのに,朝僕の前でパジャマだと恥ずかしいみたい。
パタパタと離れていく足音に,僕はそっと微笑んだ。
「うん。いいね」
戻ってきた呉羽はいつもと変わらなかった。
忘れているわけではないだろうけど,多分ちゃんと自覚してないんだ。
「呉羽。呉仁(くれと)くんと初羽(ういは)ちゃん,もう1ヶ月だってね。今日もう一回会いに行こうよ。お土産になりそうなお菓子もこの前買ったんだ」
「そんなのいいってお母さんも言ってたでしょ? でも,うん。私も会いたい」
「じゃあ着替えておいで? そのままじゃ行けないから」
「あっ……」
変なの。
寝るときはそうでもないのに,朝僕の前でパジャマだと恥ずかしいみたい。
パタパタと離れていく足音に,僕はそっと微笑んだ。