年上なのに、翻弄されて

　　
　　　　　　　　　　　　
全部訊きたいことを訊き終えた美世ちゃんは今……　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
「そっか～。とうとう呉ちゃんも恋かぁ－。彼氏かぁー」　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
何故か私が話したことと全く別の事に，ニヨニヨと花を咲かせている。　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「えっなんでそうなるの？」　　　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
どうしてもたずねずにはいられない。
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
「うんうん。それこそ呉ちゃんだよ～。１番近くの男の子の気持ちにも気付かないし，同じクラスになった男の子からのアピールにも気付かないし？」　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
え，何？　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
突然始まった私へのディスり。　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
いや，ディスりなのかも分からない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
「お人好しで～，何気に鈍感極めてるから優しくされた人も報われなくて～」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
まだ言ってる……