年上なのに、翻弄されて
「みっ美世ちゃぁ~ん!」   
               
               
               
クラスについて直ぐ,優しい神様のお陰で同じクラスの美世ちゃんに抱きつく。
                
                
                 
「うんうん。見てたよ呉ちゃん。すぅごく目立ってたね!」        
                 

                
優しく抱きしめ返してはくれても,慰めてはくれない。           
                  

                  
「たっちゃんも窓際の席だから見ちゃったよね? これは,もしかするともしかするかも?」           
                
「え?」           
              
「ううん。何でもない! 呉ちゃんは呉ちゃんらしく! 頑張ってね!」
                
                 
                
美世ちゃんは親友だけど,時々理解できない。              
                
何に対してかは分からないけど,頑張ってってことは美世ちゃんは助けてくれるつもりはないみたいだ。       
                 
                  
              
「なぁ呉」 「ねぇ呉ちゃん」
              

                
お昼。            
              
美世ちゃん,達也,そして私の3人でいつも通りお弁当を食べていると,2人に同時に声をかけられた。        
              
2人は顔を見合せて,先に美世ちゃんが話す事に決めたみたい。         
              
                 
                  
「ねぇ呉ちゃん」           
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