バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
その後、藤井さんは何も言い返せず、社長に頭だけ下げて、肩を落とし、そそくさと帰っていった。

「社長、お見苦しいところをお見せしました」
「緑川くん、すまなかったね、仕事でもないのに、私の娘のことで嫌な思いをさせて。でも、娘は最悪な事態にはならなかった。家族を代表して心から感謝するよ。本当にありがとう。経理が手薄になる分、支援をしばらく頼めるかな」
「任せて下さい。部長と協力して乗り切りますので」
「頼もしいよ。じゃあ失礼するね」

これから真実を青羽さんに伝えないといけない。
社長もつらいだろうに。
社長は飲み代を払って、帰って行った。
「疲れた・・・」
私は飲みかけのカクテルを飲んで、椅子から立ち上がろうとした時
「緑川さん」
声の方を振り向くと、そこにいたのは赤星さんだった。
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