バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される

★嫉妬心に苛まれる出来事　～拓真★

今日は接待があり、駅の近くのBarに来ていた。
課長と取引先担当と４人で奥のテーブル席で飲んでいると、女性が１名カウンターに座った。

「あれは・・・」
目を奪われるほどのその女性は、緑川さんだった。
いつものビジネススタイルだが、化粧が少し濃いめなのと、いつもより首元が開いていたので、色っぽかった。
皆の目も、一瞬緑川さんに向けられる。
「緑川さん・・・」
１人かと思っていたら、1つ空いた席を挟む形で座る品性のある年配の男性と何か話しをしていた。
「何か不自然だな」
接待にも関わらず、失礼の無いようにしないといけなのはわかっていても、会話に集中できない。
緑川さんへ自然と目線がいってしまう。

しばらくして、別の男性が緑川さんの横に座った。
完全に獲物を狙う男の目だ。
緑川さんの仕草も艶っぽい。
もしかして、彼氏なのか・・・
あれだけ綺麗で仕事もできる女性だ。
彼氏がいるのはわかっていたことだ。
それでも・・・