バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
でも、今日は帰って早く連絡しないとって思うだけで、足早になる。
普段なら面倒だなと思うけど、毎日の習慣って凄いものだと思った。

家に着き、すぐに赤星くんにメッセージを送信した。
すると赤星くんから電話がかかっていた。
「無事着きましたね。お疲れ様でした」
「お疲れ様。心配してくれてありがとう。明日休みだから、ゆっくり休んでね」
「緑川さんって、普段休みの日、何しているんですか?」
「そうねぇ。最近、友達も結婚したり、子育てしたりでなかなか前みたいに出かけることもないし、1人で本読んだりすることが多いかな」
「じゃあ、出かけましょうよ」
「でも・・・」
「何か予定ありますか?」
「何もないんだけど」
「じゃあ、行きましょうよ!僕、車で向かいに行きますから」
「うん・・・わかった」
「じゃあ、11時に迎えに行きますね」
電話を切ったあと、急にそわそわしてきた。
はっ、私、うきうきしてる・・・
まるで、デートの前の日みたいに。

なかなか眠れなかった。
「でも、一体どこに行くのかな・・・」
最近、仕事着ばかりで、出かける時の服って買ってない。
スキニーパンツに首元が広めの、ふんわり袖のブラウスでいいかな・・・

11時前に赤星くんから連絡があった。
「今家の前に着きましたので、準備できたら来て下さいね!」
「わかった。直ぐ行くね」
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