バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
「赤星くん・・・どうしてここに?」
「昨日から緑川さんの様子がおかしいし、何度電話してもでないし。濡れているじゃないですか」
慌てて傘を差してくれた。
「どうしたんですか?」
「傘忘れただけよ。何でもないわ」
「そんな顔して・・・ちゃんと言って下さい」
「何でもないって!」
私は、苛立ってた気持ちを赤星くんにぶつけてしまった。
すると、赤星くんが私を抱き寄せた。
「僕は緑川さんの笑顔を見るために青羽に来たのに、そんな悲しい顔しないで」
雨が降って良かった。
私の涙は赤星くんにはわからない。
「とにかく、風邪引きますから、家まで送らせてください。いいですね」
「本当に大丈夫だから」
「大丈夫じゃないでしょ!泣いてる緑川さんをほっとけない」
どうしてわかったんだろう・・・
雨でわからないはずなのに・・・
「行きますよ」
私の肩を抱きながら、一緒に歩き出した。
赤星くんは何も言わず、玄関まで送ってくれた。
鍵を鞄から出し、鍵を開けようとするけど、手が震える。
「震えてるじゃないですか」
握られる赤星くんの手は温かい。
どきっとすると同時に胸が苦しくなる。
「緑川さん、こっち見て」
今の顔は見せれない。
いつものように気丈に振る舞うことも、作ろうこともできなかった。
「こっち、見て下さい」
赤星くんが私の肩を掴んでゆっくりと向かい合う。
「昨日から緑川さんの様子がおかしいし、何度電話してもでないし。濡れているじゃないですか」
慌てて傘を差してくれた。
「どうしたんですか?」
「傘忘れただけよ。何でもないわ」
「そんな顔して・・・ちゃんと言って下さい」
「何でもないって!」
私は、苛立ってた気持ちを赤星くんにぶつけてしまった。
すると、赤星くんが私を抱き寄せた。
「僕は緑川さんの笑顔を見るために青羽に来たのに、そんな悲しい顔しないで」
雨が降って良かった。
私の涙は赤星くんにはわからない。
「とにかく、風邪引きますから、家まで送らせてください。いいですね」
「本当に大丈夫だから」
「大丈夫じゃないでしょ!泣いてる緑川さんをほっとけない」
どうしてわかったんだろう・・・
雨でわからないはずなのに・・・
「行きますよ」
私の肩を抱きながら、一緒に歩き出した。
赤星くんは何も言わず、玄関まで送ってくれた。
鍵を鞄から出し、鍵を開けようとするけど、手が震える。
「震えてるじゃないですか」
握られる赤星くんの手は温かい。
どきっとすると同時に胸が苦しくなる。
「緑川さん、こっち見て」
今の顔は見せれない。
いつものように気丈に振る舞うことも、作ろうこともできなかった。
「こっち、見て下さい」
赤星くんが私の肩を掴んでゆっくりと向かい合う。