バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
「僕のこと、どう思っているか言って下さい。緑川さんの言葉で」
赤星くんは優しく微笑んで私を見つめる。
もう、自分の気持ちを押さえ切れなかった。

「私も・・・私も赤星くんが好き・・・」
私の頬に伝わる涙を赤星くんは指で拭い
「ありがとう、緑川さん。心から愛しています」
赤星くんは顔を近づけ、私に軽く口づけをした後、私を見つめた。
「緑川さんが僕と同じ気持ちになってくれて、凄く嬉しいです」

唇が重なり、少し離れては重なり合い、次第に激しく求め合い、舌が絡み合う。
赤星くんに唇を奪われながら、久々に味わう感覚に酔いしれ、吐息が漏れる。
「奈織さん・・・」
名前で呼ばれ、うつろな目で赤星くんを見るといたずらっぽく笑っていた。

「ここまでです」
「えっ?」
思いもよらない突然の言葉に、私は狼狽えた。
「ここから奈織さんはどうしたいですか?」
「そんなこと・・・」
「言ってください、奈織さん」
「・・・」
「そうですか・・・」

赤星くんは、私を抱えて、ベッドまで運びそっと寝かせ、横に体を寄せる。
「言わなくてもいいですよ。僕はこれだけでも」
私の髪をかき上げ、唇を奪われ、激しく舌を絡み取られる。
こんなに翻弄されるなんて・・・

決まってる、そんなこと。でも・・・
「まだ、言わないんですか?」
次はゆっくりと首筋に唇を這わす。
体中がぞくぞくとする。
「赤星くん・・・」
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