バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
「拓真です、奈織さん。どうして欲しいんですか？」
拓真は私の目をじっと見ながら答えを待つ。
私は拓真の頬を撫でながら、自分の素直な気持ちを伝えた。
「拓真にもっと愛して欲しい」
拓真はうっとりとした顔で、私の手に自分の手を添えて囁いた。
「愛してます。奈織さん」

ゆっくりと愛を確かめ合い、拓真に優しく突き動かされ、全身に熱を帯びた私は、自然と声が漏れる。
「奈織さん・・・」
何度も名前を呼ばれ、その度に体中がぞくっとする。
私を見つめる色気を帯びた拓真の眼差しに、幸せが全身に行き渡り、仕事に追われて忘れていた女の喜びを味わう夜を過ごした。

2人で愛を確かめ合った後、拓真が私の横で髪を触りながら、目を見つめてささやいた。
「始めは会えるだけで嬉しかった。でもやっぱり振り向いて欲しくて・・・無謀かと思ったこともあったし、無理なんじゃないかって、心が折れそうになったこともありました」
拓真は満面な笑みを浮かべ、私の頭を撫でる。
「あきらめずに追いかけて良かったです」
「拓真・・・」
私は拓真の逞しい胸に顔をうずめた。
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