バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
★愛する人との最後の夜 ~拓真★
景山くんは、奈織さんは飲み会に行かないって言ってたのに何で・・・
『奈織、帰るぞ。送るから』
奈織と呼び捨てするのは二海堂さんだけだ。
送るって、まさかそのまま奈織さんの家に・・・
接待の途中、居ても立っても居られず、席を立ち電話をかける。
繋がらない。まだ、充電が切れてるのか。
奈織さんはお酒がそんなに強くない。
「もし、そのままホテルに行ったりしたら・・・」
考えることは悪いことばかりだ。
宿泊先のホテルに戻り、23時を回っていたが、電話をかけるとコール音が鳴った。
でも、ずっとコールを鳴らしても出ない。
胸騒ぎがして、想像するだけで、焦りと胸が苦しいとでその日は眠れなかった。
翌日朝、携帯が鳴った。
奈織さんからだ。
「奈織さん?今どこですか?」
「おはよ。まだ家だよ。ごめん、昨日寝てて気がつかなかった」
誰とですか?そう聞きたかったのを呑み込んだ。
「そうですか。じゃあ、今日、僕夕方には会社に戻りますから、人事寄りますね」
「うん、気をつけてね。あぁ、私、午後から景山くんと外出で直帰だから、入れ違いになるね。また電話するよ。じゃあ、今日はそろそろ出るね。昨日仕事、部長に任せちゃったから」
「あっ・・・はい、いってらっしゃい」
帰ってからも顔を合わせられない。
不安で仕方ない。
会社に戻り、最低限の仕事だけ済ませて、帰宅する間に、奈織さんに電話した。
もしかして、二海堂さんと会っているかもしれない・・・
「奈織さん、もう家ですか?」
「まだ帰っている途中なの」
「今日、僕の家に来ませんか?」
「帰り寄るところがあって、それから一旦家に帰るから、少し遅くなってもいいかな?」
「わかりました。何時でも待ってます」
22時過ぎに奈織さんが家に来てくれた。
「ごめんね、遅くなって。コーヒーもらっていい?」
「いいですよ」
奈織さんがキッチンでコーヒーを入れている。
ふと置いていた鞄の中が見え、旅行会社の名前が入った封筒が見えた。
今日二海堂さんはチケットを渡すって言ってた。
遅くなったのは二海堂さんにチケットをもらってたからだ。
決めたんだ、明日ついて行くことに。
景山くんは、奈織さんは飲み会に行かないって言ってたのに何で・・・
『奈織、帰るぞ。送るから』
奈織と呼び捨てするのは二海堂さんだけだ。
送るって、まさかそのまま奈織さんの家に・・・
接待の途中、居ても立っても居られず、席を立ち電話をかける。
繋がらない。まだ、充電が切れてるのか。
奈織さんはお酒がそんなに強くない。
「もし、そのままホテルに行ったりしたら・・・」
考えることは悪いことばかりだ。
宿泊先のホテルに戻り、23時を回っていたが、電話をかけるとコール音が鳴った。
でも、ずっとコールを鳴らしても出ない。
胸騒ぎがして、想像するだけで、焦りと胸が苦しいとでその日は眠れなかった。
翌日朝、携帯が鳴った。
奈織さんからだ。
「奈織さん?今どこですか?」
「おはよ。まだ家だよ。ごめん、昨日寝てて気がつかなかった」
誰とですか?そう聞きたかったのを呑み込んだ。
「そうですか。じゃあ、今日、僕夕方には会社に戻りますから、人事寄りますね」
「うん、気をつけてね。あぁ、私、午後から景山くんと外出で直帰だから、入れ違いになるね。また電話するよ。じゃあ、今日はそろそろ出るね。昨日仕事、部長に任せちゃったから」
「あっ・・・はい、いってらっしゃい」
帰ってからも顔を合わせられない。
不安で仕方ない。
会社に戻り、最低限の仕事だけ済ませて、帰宅する間に、奈織さんに電話した。
もしかして、二海堂さんと会っているかもしれない・・・
「奈織さん、もう家ですか?」
「まだ帰っている途中なの」
「今日、僕の家に来ませんか?」
「帰り寄るところがあって、それから一旦家に帰るから、少し遅くなってもいいかな?」
「わかりました。何時でも待ってます」
22時過ぎに奈織さんが家に来てくれた。
「ごめんね、遅くなって。コーヒーもらっていい?」
「いいですよ」
奈織さんがキッチンでコーヒーを入れている。
ふと置いていた鞄の中が見え、旅行会社の名前が入った封筒が見えた。
今日二海堂さんはチケットを渡すって言ってた。
遅くなったのは二海堂さんにチケットをもらってたからだ。
決めたんだ、明日ついて行くことに。