絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
この一カ月、イラリオさんと一緒に暮らすことで、彼について色々とわかったことがある。
それは、仕事では超優秀で部下の信頼も厚い聖騎士団の団長なのだけど、プライベートでの生活力が皆無であること!
料理ができないのは初日に知っていたけれど、掃除も洗濯も、生活に必要なことが殆どできないのだ。一応四年間はひとり暮らししていたらしいのだけど、これでよく生活できたものだなと感心してしまう。
ベッドのシーツを剥がして、抱えて外に持って行く。その間に、イラリオさんが庭にある洗濯場に水を溜めておいてくれた。シーツをそこに投入すると、ふたりでそれを踏み踏みしながら洗ってゆく。
「水属性の精霊の加護があると洗濯が楽なんだけどなー」
イラリオさんは洗濯しながらぼやく。
この世界には精霊の加護を得ている人が存在する。そういう人達は精霊の力を借りて魔法のような不思議なことができる。
例えば、水の精霊の加護を持っている人であれば、その力を借りて水を操ることも可能なのだ。ただ、精霊の加護にも強弱があるので加護持ちが全員そういうことができるのかと言われると、そういうわけでもない。
それは、仕事では超優秀で部下の信頼も厚い聖騎士団の団長なのだけど、プライベートでの生活力が皆無であること!
料理ができないのは初日に知っていたけれど、掃除も洗濯も、生活に必要なことが殆どできないのだ。一応四年間はひとり暮らししていたらしいのだけど、これでよく生活できたものだなと感心してしまう。
ベッドのシーツを剥がして、抱えて外に持って行く。その間に、イラリオさんが庭にある洗濯場に水を溜めておいてくれた。シーツをそこに投入すると、ふたりでそれを踏み踏みしながら洗ってゆく。
「水属性の精霊の加護があると洗濯が楽なんだけどなー」
イラリオさんは洗濯しながらぼやく。
この世界には精霊の加護を得ている人が存在する。そういう人達は精霊の力を借りて魔法のような不思議なことができる。
例えば、水の精霊の加護を持っている人であれば、その力を借りて水を操ることも可能なのだ。ただ、精霊の加護にも強弱があるので加護持ちが全員そういうことができるのかと言われると、そういうわけでもない。