絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
「ところで、エリーちゃんはなんでここに?」
ロベルトさんが私に尋ねる。
「休憩室に誰もいなかったからお散歩していたら、ここを見つけたの。ひとりで大変そうだから、お手伝いするって伝えたところ」
「お手伝いって、エリーちゃんが?」
ロベルトさんも、目を丸くして女性と同じ反応をした。
「それは無理じゃないかな。お薬を作るのって、色んな技術や知識がいるんだ」
ロベルトさんは優しく諭すように、そう言った。
「大丈夫よ。私、アリシアお姉ちゃんのお手伝いしてきたもの。薬の知識はあるの」
私が胸を張ってそう言い切る。調薬にはちょっと自信があるんだから。
「エリーちゃんに薬の知識が?」