絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
「今日は怪我薬と回復薬の処方依頼がやけに多いけれど、何かあったのかい?」
「実は、アメイリの森で魔獣が出たのです。その駆除で、手間取りました」
「アメイリの森で魔獣が? またかい?」
女性は肩を竦めると、物憂げな表情で宙を見る。
「嫌な傾向だね……」
「そうですね。町には来ないように、聖騎士団で引き続き警戒します」
ロベルトさんは唇を引き結ぶ。
(魔獣ってなんだろう? アメイリの森でそれが出るのかな?)
次々と聞きたいことが湧いてきたけれどふたりの表情から今は聞かないほうがいい気がして口を噤む。
(そういえば、今日は精霊さん達が全然遊びに来てくれないな)
いつもなら一日一回は[遊ぼー!]と話しかけてくれるのに。
妙な胸騒ぎを覚えて、私は胸の前でぎゅっと拳を握ったのだった。
「実は、アメイリの森で魔獣が出たのです。その駆除で、手間取りました」
「アメイリの森で魔獣が? またかい?」
女性は肩を竦めると、物憂げな表情で宙を見る。
「嫌な傾向だね……」
「そうですね。町には来ないように、聖騎士団で引き続き警戒します」
ロベルトさんは唇を引き結ぶ。
(魔獣ってなんだろう? アメイリの森でそれが出るのかな?)
次々と聞きたいことが湧いてきたけれどふたりの表情から今は聞かないほうがいい気がして口を噤む。
(そういえば、今日は精霊さん達が全然遊びに来てくれないな)
いつもなら一日一回は[遊ぼー!]と話しかけてくれるのに。
妙な胸騒ぎを覚えて、私は胸の前でぎゅっと拳を握ったのだった。