絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
◇ ◇ ◇
アルマ薬店はカミラさんがひとりで切り盛りしていることもあり、薬草集めはそれ専門の人に任せているらしい。なので、主な仕事は調合と症状を聞いて薬を選び販売することだ。
──ゴリゴリゴリ。
すり鉢で擦る感覚に意識を集中させる。いつものことだけれど、私が調薬しているとどこからともなく精霊達が遊びに来て、周囲をくるくると舞い始めた。
四種類の薬草は、やがてそれはサラサラの粉末状になった。
「よし、いい感じかな」
私はそれをひとつまみ手のひらに載せ、出来具合を確認する。
なかなかいい出来な気がするよ。
「カミラさん、できましたよ。咳止めです」
「ああ、ありがとう。助かったよ」
カウンターに立っていたカミラさんは私の手元を覗き、先ほどの私と同じようにひとつまみを取って手のひらに載せた。そして、それをじっくりと眺める。
「薬を作るのが得意だって言っていたけど、本当に得意なんだねぇ。まるでベテラン薬師のような出来具合だよ」
「えへっ」
アルマ薬店はカミラさんがひとりで切り盛りしていることもあり、薬草集めはそれ専門の人に任せているらしい。なので、主な仕事は調合と症状を聞いて薬を選び販売することだ。
──ゴリゴリゴリ。
すり鉢で擦る感覚に意識を集中させる。いつものことだけれど、私が調薬しているとどこからともなく精霊達が遊びに来て、周囲をくるくると舞い始めた。
四種類の薬草は、やがてそれはサラサラの粉末状になった。
「よし、いい感じかな」
私はそれをひとつまみ手のひらに載せ、出来具合を確認する。
なかなかいい出来な気がするよ。
「カミラさん、できましたよ。咳止めです」
「ああ、ありがとう。助かったよ」
カウンターに立っていたカミラさんは私の手元を覗き、先ほどの私と同じようにひとつまみを取って手のひらに載せた。そして、それをじっくりと眺める。
「薬を作るのが得意だって言っていたけど、本当に得意なんだねぇ。まるでベテラン薬師のような出来具合だよ」
「えへっ」