絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
「ありがとうございました。お大事に!」
私は大きく手を振っておばあちゃんを見送る。おばあちゃんは一度こちらを振り返り、手を振り返してくれた。
余っていた薬瓶に水を溜めて花瓶代わりに花を挿す。今日のどんよりとした空気が、幾分晴れた気がした。
その後、またイリスをもふもふしているとようやく出かけていたカミラさんが帰ってきた。
「待たせたね」
「いえ、大丈夫です」
私は首を横に振る。
「さっき、花屋の奥さんが来たでしょ?」
「なんで知っているの?」
「帰り道に、偶然会ったんだよ。エリーに対応してもらったって言って、嬉しそうだったよ」
「実はそうなんです。このお花をいただきました」
私はカウンターの上に飾られた花を指さす。カミラさんはそれを見つめ、茶色い目を細める。
「エリーはすっかり薬屋さんが板に付いたね」
「そうかな?」
「ああ、そうとも。アルマ薬店の立派な看板娘だよ」
カミラさんは歯を見せて笑う。私は嬉しくなって、はにかむ。
(役に立つことができて、嬉しいな)
私は大きく手を振っておばあちゃんを見送る。おばあちゃんは一度こちらを振り返り、手を振り返してくれた。
余っていた薬瓶に水を溜めて花瓶代わりに花を挿す。今日のどんよりとした空気が、幾分晴れた気がした。
その後、またイリスをもふもふしているとようやく出かけていたカミラさんが帰ってきた。
「待たせたね」
「いえ、大丈夫です」
私は首を横に振る。
「さっき、花屋の奥さんが来たでしょ?」
「なんで知っているの?」
「帰り道に、偶然会ったんだよ。エリーに対応してもらったって言って、嬉しそうだったよ」
「実はそうなんです。このお花をいただきました」
私はカウンターの上に飾られた花を指さす。カミラさんはそれを見つめ、茶色い目を細める。
「エリーはすっかり薬屋さんが板に付いたね」
「そうかな?」
「ああ、そうとも。アルマ薬店の立派な看板娘だよ」
カミラさんは歯を見せて笑う。私は嬉しくなって、はにかむ。
(役に立つことができて、嬉しいな)