絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
最初はカミラさんも慎重で、薬を薬包に分ける位しかやらせてもらえなかった。けれど、毎日お手伝いしているうちに、色々と任せてもらえるようになった。今は、調薬からお店の対応まで一通り任せてもらえる。
アルマ薬店は聖騎士団の事務所の前の通りに面している。
「あ、イラリオさんだ」
再び台に乗ってカウンターの前に立っていた私は、見覚えのある人影を見つけて声を上げた。
イラリオさんは団長なので、ひとりだけ黒い制服に金色の肩章が付いていて見分けやすいのだ。
(何やっているんだろ?)
イラリオさん達は何か大きなものを運んでいる部下に指示を出しているように見えた。
白っぽくて、ふわふわしているように見えるけれど、布団ではないよね?
「何を運んでいるのかな?」
「さあね。大きいし、重そうにしているね」
カミラさんが言う通り、それはずいぶんと大きく見えた。騎士団の団員さんが数人がかりで担架を支えているけれど、それでも重そうだ。
イリスがはっとしたように立ち上がり、そちらをじっと見つめる。
担架はゆっくりと事務所の中へと進み、やがてここからは見えなくなった。カウンターの上に座っていたイリスが、ストンと地面に下りてそちらに走ってゆく。
アルマ薬店は聖騎士団の事務所の前の通りに面している。
「あ、イラリオさんだ」
再び台に乗ってカウンターの前に立っていた私は、見覚えのある人影を見つけて声を上げた。
イラリオさんは団長なので、ひとりだけ黒い制服に金色の肩章が付いていて見分けやすいのだ。
(何やっているんだろ?)
イラリオさん達は何か大きなものを運んでいる部下に指示を出しているように見えた。
白っぽくて、ふわふわしているように見えるけれど、布団ではないよね?
「何を運んでいるのかな?」
「さあね。大きいし、重そうにしているね」
カミラさんが言う通り、それはずいぶんと大きく見えた。騎士団の団員さんが数人がかりで担架を支えているけれど、それでも重そうだ。
イリスがはっとしたように立ち上がり、そちらをじっと見つめる。
担架はゆっくりと事務所の中へと進み、やがてここからは見えなくなった。カウンターの上に座っていたイリスが、ストンと地面に下りてそちらに走ってゆく。