絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
もちろん俺に子供はいないので子供を育てるのは初めてなのだが、聖騎士団の部下達から聞く話ではこれ位の年頃の子供というのは少なからず我が儘を言って大人を困らせたり、こちらが思いも寄らないことをしでかして手を焼かせたりするものらしい。
けれど、アリエッタに関してはそれが一切ない。むしろ、家の掃除や食事の準備などに関してはどっちが大人かわからないレベルだ。
そんなアリエッタが今日は珍しく駄々を捏ねていて、俺はおやっと思った。
「お願い、リーン!」
「断る」
「そこをなんとか」
リビングの一画で、アリエッタがザグリーンに何かを必死に頼み込んでいるように見えた。ザグリーンは迷惑そうに髭を揺らし、遂には立ち上がる。
「おいおい、エリーにリーン。一体どうした?」
何で揉めているのかと不思議に思い、俺はふたりの元に歩み寄る。アリエッタはしゃがみ込んだまま、俺に縋るような目を向ける。
「リーンが意地悪を言うの!」
「意地悪など言っていない。我は雄だ! リボンなどいらぬ」
「ええっ。そんなこと言わないで、見て! 可愛いよ?」
けれど、アリエッタに関してはそれが一切ない。むしろ、家の掃除や食事の準備などに関してはどっちが大人かわからないレベルだ。
そんなアリエッタが今日は珍しく駄々を捏ねていて、俺はおやっと思った。
「お願い、リーン!」
「断る」
「そこをなんとか」
リビングの一画で、アリエッタがザグリーンに何かを必死に頼み込んでいるように見えた。ザグリーンは迷惑そうに髭を揺らし、遂には立ち上がる。
「おいおい、エリーにリーン。一体どうした?」
何で揉めているのかと不思議に思い、俺はふたりの元に歩み寄る。アリエッタはしゃがみ込んだまま、俺に縋るような目を向ける。
「リーンが意地悪を言うの!」
「意地悪など言っていない。我は雄だ! リボンなどいらぬ」
「ええっ。そんなこと言わないで、見て! 可愛いよ?」