絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
お気に入りの本棚の上で丸くなるイリスを見上げる。イリスは私の視線に気付くと首を傾げ、「にゃあ」と鳴いた。本日はネコモードらしい。相変わらず、イリスは私とイラリオさんの前以外ではあくまでもネコでいる。
「じゃあ、お願いします」
私はイラリオさんのほうを向き直り、ありがたくザグリーンの同行をお願いすることにした。
「ああ、もちろんだ。ただ、リーンが同行しているとはいえ、あんまりアメイリの森の奥には行くなよ?」
「迷子になるから?」
「違う。最近、魔獣が出る」
「魔獣……」
「そう。だから約束な」
イラリオさんが片手を差し出す。
「うん」
私は自分も片手を差し出すと、小指を絡めて決してアメイリの森には近づかないと約束した。
「じゃあ、お願いします」
私はイラリオさんのほうを向き直り、ありがたくザグリーンの同行をお願いすることにした。
「ああ、もちろんだ。ただ、リーンが同行しているとはいえ、あんまりアメイリの森の奥には行くなよ?」
「迷子になるから?」
「違う。最近、魔獣が出る」
「魔獣……」
「そう。だから約束な」
イラリオさんが片手を差し出す。
「うん」
私は自分も片手を差し出すと、小指を絡めて決してアメイリの森には近づかないと約束した。