絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
食事を終えた私は、すっくと立ち上がる。
「我が一緒に行こう」
敷物の端に寝そべっていたザグリーンも立ち上がった。
私達は水音がする方向へとぞろぞろと歩いてゆく。ザグリーンが先を歩いて背の高い草を掻き分けてくれた。
「あ、あれかな?」
川は思った以上に近くにあった。前方に水の流れらしきものが見えて、私は声を上げる。
「あれ? 思ったより水が少ない」
川岸まで行った私は、その川を見て拍子抜けした。
雨が何日も続いていたのでもっと増水していると思っていたけれど、川の水が思ったよりも少なかった。
川岸は途中で植物が生えているところと生えていないところがはっきりと分かれていて、普段ならそこまで水がくるのだろうなとわかる。けれど、今日はそれよりもずっと少ない。
「海が近いわけでもないのに、なんでだろう?」
チェキーナは海は近かったので、潮の満ち引きに合わせて水路の水深が上下した。けれど、セローナの近くに海はないはずなのに。
「我が一緒に行こう」
敷物の端に寝そべっていたザグリーンも立ち上がった。
私達は水音がする方向へとぞろぞろと歩いてゆく。ザグリーンが先を歩いて背の高い草を掻き分けてくれた。
「あ、あれかな?」
川は思った以上に近くにあった。前方に水の流れらしきものが見えて、私は声を上げる。
「あれ? 思ったより水が少ない」
川岸まで行った私は、その川を見て拍子抜けした。
雨が何日も続いていたのでもっと増水していると思っていたけれど、川の水が思ったよりも少なかった。
川岸は途中で植物が生えているところと生えていないところがはっきりと分かれていて、普段ならそこまで水がくるのだろうなとわかる。けれど、今日はそれよりもずっと少ない。
「海が近いわけでもないのに、なんでだろう?」
チェキーナは海は近かったので、潮の満ち引きに合わせて水路の水深が上下した。けれど、セローナの近くに海はないはずなのに。