絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
不思議に思いながらその川を眺めていると、水面近くをふわふわと漂うものがあるのに気が付いた。
(なんだろ?)
私は目を凝らす。ガーネとベラとよく似た格好をした、小さな人だった。背中に透明な羽根が生えた姿をしていて、髪は水色だ。体の大きさは十センチ位しかない。
「あれは、精霊かしら?」
「そうだな。あれは水の聖霊だ」
私と並んで水面を眺めていたザグリーンが答える。やっぱりあれは精霊なのだ。
(ん? なんだか──)
ふわふわと水面近くの空を漂う精霊を見ていて、違和感を覚えた。
私の知る精霊達はいつも元気いっぱいで、くるくると空を舞っては楽しそうに踊る。けれど、その精霊は水面ギリギリをまるで今にも落ちそうになりながら飛んでいて、なんとなく元気がなさそうに見えたのだ。
(なんだろ?)
私は目を凝らす。ガーネとベラとよく似た格好をした、小さな人だった。背中に透明な羽根が生えた姿をしていて、髪は水色だ。体の大きさは十センチ位しかない。
「あれは、精霊かしら?」
「そうだな。あれは水の聖霊だ」
私と並んで水面を眺めていたザグリーンが答える。やっぱりあれは精霊なのだ。
(ん? なんだか──)
ふわふわと水面近くの空を漂う精霊を見ていて、違和感を覚えた。
私の知る精霊達はいつも元気いっぱいで、くるくると空を舞っては楽しそうに踊る。けれど、その精霊は水面ギリギリをまるで今にも落ちそうになりながら飛んでいて、なんとなく元気がなさそうに見えたのだ。