絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
隣を歩いていたイラリオさんが立ち止まって前方を指さす。
「あれがチェキーナ大聖堂だ。この国で一番大きな大聖堂。アリシアで五人の聖女候補が全員揃うから、数日内に聖女光臨の儀が行われるはずだ」
視線を向けると、荘厳な雰囲気の巨大きな建物が見えた。赤茶色の屋根に白亜の石造りで、至る所に精霊達の彫刻が彫られているのが遠目にも見える。
「聖女光臨の儀って何をするんですか?」
「精霊神からの神託を得ると言われている」
「精霊神からの神託……」
「ああ、精霊神のことは知っている? 精霊は火・水・土、風、光の五つの属性のいずれかを持っており、目には見えなくとも俺達の生活の身近にいると言われている。その精霊達の頂点にいるのが精霊神。この世界の理を司る存在だ」
イラリオさんが説明している間も、私達の周囲をぽーん、ぽーんと淡い光が取り囲む。
[そうだよ。精霊王様はすごいんだぞ]
なんて言いながら、精霊達が得意げに笑っている。
ふむふむ、なるほど。この子達の一番偉い人ってことなのかな?
「あれがチェキーナ大聖堂だ。この国で一番大きな大聖堂。アリシアで五人の聖女候補が全員揃うから、数日内に聖女光臨の儀が行われるはずだ」
視線を向けると、荘厳な雰囲気の巨大きな建物が見えた。赤茶色の屋根に白亜の石造りで、至る所に精霊達の彫刻が彫られているのが遠目にも見える。
「聖女光臨の儀って何をするんですか?」
「精霊神からの神託を得ると言われている」
「精霊神からの神託……」
「ああ、精霊神のことは知っている? 精霊は火・水・土、風、光の五つの属性のいずれかを持っており、目には見えなくとも俺達の生活の身近にいると言われている。その精霊達の頂点にいるのが精霊神。この世界の理を司る存在だ」
イラリオさんが説明している間も、私達の周囲をぽーん、ぽーんと淡い光が取り囲む。
[そうだよ。精霊王様はすごいんだぞ]
なんて言いながら、精霊達が得意げに笑っている。
ふむふむ、なるほど。この子達の一番偉い人ってことなのかな?