絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
やっと辿り着いた僅かな希望に、私は身を乗り出してその精霊の手をぎゅっと握る。
[えっと……、三日くらい前かな。お散歩していたら──]
その精霊──名前はミンというらしい──は私に圧倒されるように体を引く。興奮して怖がらせちゃったかな、ごめんね。
ミンによると、数日前に水の流れを追って散歩していると、湖で赤い実を見たという。でも、そこはザグリーンやイリスがこれまでに世界樹の実を見たことがあるどの場所からも、かなり離れていた。
[雨が降ったから、流れてきたんだと思うんだけど。見に行ってみる?]
「うん!」
ミンの誘いに、私は即答して頷く。
まだ周囲を捜索中のイラリオさんやイリス、ガーネとベラを呼んで事情を説明する。
ザグリーンが素早く私とイラリオさんのほうに来て、「乗れ」と言った。
「えっ! ふたり乗って大丈夫なの!?」
私は驚いてザグリーンに聞く。背中に乗せてもらったことはあるけれど、そのときはひとりだった。
「大丈夫に決まっているであろう。我を誰だと思っている」
[えっと……、三日くらい前かな。お散歩していたら──]
その精霊──名前はミンというらしい──は私に圧倒されるように体を引く。興奮して怖がらせちゃったかな、ごめんね。
ミンによると、数日前に水の流れを追って散歩していると、湖で赤い実を見たという。でも、そこはザグリーンやイリスがこれまでに世界樹の実を見たことがあるどの場所からも、かなり離れていた。
[雨が降ったから、流れてきたんだと思うんだけど。見に行ってみる?]
「うん!」
ミンの誘いに、私は即答して頷く。
まだ周囲を捜索中のイラリオさんやイリス、ガーネとベラを呼んで事情を説明する。
ザグリーンが素早く私とイラリオさんのほうに来て、「乗れ」と言った。
「えっ! ふたり乗って大丈夫なの!?」
私は驚いてザグリーンに聞く。背中に乗せてもらったことはあるけれど、そのときはひとりだった。
「大丈夫に決まっているであろう。我を誰だと思っている」