絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
第2話
■ 第2話
授業の合間の休み時間。
ノートと筆記用具を仕舞いながらも、考える。
「やっぱり、何かあるのかなぁ……」
「え? エリーちゃん、何か言った?」
隣の席に座るクラスメイトが、私の独り言を聞き不思議そうにこちらを見ていた。
「あ、ううん。何でもないの」
私は慌てて両手を胸の前でひらひらと振る。
私の考え事。それは、ここ数日聖騎士団の人達がやけに忙しない様子だということだ。
相変わらず私は学校が終わると毎日聖騎士団の本部に行き、休憩室で宿題をしてからアルマ薬店でお手伝いをしている。
それは三日ほど前のことだった。
アルマ薬店で店番をしていた私はカウンターから大通りを眺めていた。
すると、茶色い毛並みの一部に白い毛が混じる立派な馬に乗ったひとりの男性が聖騎士団の事務所を訪ねて来たのだ。
『あ、あれ……』
無意識に言葉が漏れ、薬棚の整理をしていたカミラさんがこちらにやってくる。
『エリー、どうしたんだい? ……って、随分と立派な馬と騎士様だねえ。どこの騎士様かしら?』
話しかけている最中にその馬と男性に気付いたカミラさんは感嘆の声を漏らす。
けれど、私が驚いたのはその馬が立派だったからではなくて、男性の服装に驚いたのだ。真っ白な騎士服のデザインはセローナ地区の聖騎士団の制服にも似ている。袖や襟元には金紐の飾りが施され、ボタンも金色だ。
授業の合間の休み時間。
ノートと筆記用具を仕舞いながらも、考える。
「やっぱり、何かあるのかなぁ……」
「え? エリーちゃん、何か言った?」
隣の席に座るクラスメイトが、私の独り言を聞き不思議そうにこちらを見ていた。
「あ、ううん。何でもないの」
私は慌てて両手を胸の前でひらひらと振る。
私の考え事。それは、ここ数日聖騎士団の人達がやけに忙しない様子だということだ。
相変わらず私は学校が終わると毎日聖騎士団の本部に行き、休憩室で宿題をしてからアルマ薬店でお手伝いをしている。
それは三日ほど前のことだった。
アルマ薬店で店番をしていた私はカウンターから大通りを眺めていた。
すると、茶色い毛並みの一部に白い毛が混じる立派な馬に乗ったひとりの男性が聖騎士団の事務所を訪ねて来たのだ。
『あ、あれ……』
無意識に言葉が漏れ、薬棚の整理をしていたカミラさんがこちらにやってくる。
『エリー、どうしたんだい? ……って、随分と立派な馬と騎士様だねえ。どこの騎士様かしら?』
話しかけている最中にその馬と男性に気付いたカミラさんは感嘆の声を漏らす。
けれど、私が驚いたのはその馬が立派だったからではなくて、男性の服装に驚いたのだ。真っ白な騎士服のデザインはセローナ地区の聖騎士団の制服にも似ている。袖や襟元には金紐の飾りが施され、ボタンも金色だ。