絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
第3話
■ 第3話
その後連れて行かれたのは大きな建物だった。黄土色をした石造りで、等間隔に並んだ太い石柱や屋根の上には至る所に精緻な彫刻が施されている。
「レオ、ここは何?」
「ここはセローナ大聖堂だよ」
イラリオさんは私の手を引きながら答える。
「セローナ大聖堂……」
首都チェキーナ大聖堂に比べればやや小規模であるものの、セローナ大聖堂もとても大きな建物だった。
私達の国、アリスペン王国は国土全体が五つの地区に分かれている。その五つの地区にはそれぞれ中心となる大聖堂があり、ここセローナ地区の場合はセローナ大聖堂だ。
「礼拝するの?」
「いや、違う」
その後連れて行かれたのは大きな建物だった。黄土色をした石造りで、等間隔に並んだ太い石柱や屋根の上には至る所に精緻な彫刻が施されている。
「レオ、ここは何?」
「ここはセローナ大聖堂だよ」
イラリオさんは私の手を引きながら答える。
「セローナ大聖堂……」
首都チェキーナ大聖堂に比べればやや小規模であるものの、セローナ大聖堂もとても大きな建物だった。
私達の国、アリスペン王国は国土全体が五つの地区に分かれている。その五つの地区にはそれぞれ中心となる大聖堂があり、ここセローナ地区の場合はセローナ大聖堂だ。
「礼拝するの?」
「いや、違う」