絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
「おじいちゃん、お母さんのこと知っているの?」
「もちろんです。この辺に住んでいる子供は皆、大聖堂に併設された学校に通いますからね。マノアは素直で本当に可愛らしい子でしたよ。そして、少し不思議な子でした」
(不思議……?)
私はどう不思議だったのか聞き返そうとしたけれど、ブルノ大司教が先に口を開く。
「そうだ。アリエッタもうちの学校に通いませんか?」
「学校……?」
私は思わぬ提案に、目を瞬かせる。
「学校。そうだな。エリーは午前中、学校に行くのがいい」
イラリオさんまで名案と言いたげに表情を明るくする。仕事中に私をどうするか心配していたから、預け先が見つかってほっとしている部分もありそうだ。
学校には小さい頃通ったから、正直言うと通う必要はない。だって、知識は十八歳のままだから。
けれど、純粋な善意で私に学校を勧めているブルノ大司教とイラリオさんを無碍に扱うこともできない。
「うん。じゃあ、そうしようかな」
こうして私はまさかの学校に入り直すことになったのだった。
「もちろんです。この辺に住んでいる子供は皆、大聖堂に併設された学校に通いますからね。マノアは素直で本当に可愛らしい子でしたよ。そして、少し不思議な子でした」
(不思議……?)
私はどう不思議だったのか聞き返そうとしたけれど、ブルノ大司教が先に口を開く。
「そうだ。アリエッタもうちの学校に通いませんか?」
「学校……?」
私は思わぬ提案に、目を瞬かせる。
「学校。そうだな。エリーは午前中、学校に行くのがいい」
イラリオさんまで名案と言いたげに表情を明るくする。仕事中に私をどうするか心配していたから、預け先が見つかってほっとしている部分もありそうだ。
学校には小さい頃通ったから、正直言うと通う必要はない。だって、知識は十八歳のままだから。
けれど、純粋な善意で私に学校を勧めているブルノ大司教とイラリオさんを無碍に扱うこともできない。
「うん。じゃあ、そうしようかな」
こうして私はまさかの学校に入り直すことになったのだった。