海と空の狭間で……
「空くんが私の事好きって、ピンと来ないよ……」


そりゃあそうだ。


今日、転校してきたばかりの空と私の接点は何一つ無い。


なのに、好きになられる意味が分からない。


ただ一緒に話してすごく楽だったし、楽しかったのは事実だ。


「うーん。
大人しそうなお嬢様系が空君のタイプだとか?」


大人しいとかお嬢様系だとかはよく言われて来たが、自分ではよく分からない。


「ん……」
「アスナはね、私から見ても守ってあげたくなるタイプだから!!
空君もそう思ったんじゃない?」
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