海と空の狭間で……
「あ!」


お弁当を食べていると、突然何かを思い出した様子の空。


「空。どうしたの?」
「凄く残念なんだけど、今日の夜は通話出来ないと思う……」


空にそう言われ、胸が空っぽになるような感覚に襲われた。


夜に空の声が聞けない。


そう考えたら、胸が苦しい。


私はきっと空に恋をしている__


しかし、その感情をバレたくなくて作られた笑顔で平常心を装った。


「そうなんだ!
なんか、用事でもあるの?」
「まあね」

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