海と空の狭間で……
「俺、アスナさんに会いたくて此処に来たんです」


不謹慎。


だけど、このお兄ちゃんを目の前に堂々と嬉しい言葉を言ってくれる空にドキドキしてしまう。


しかし、次の言葉で現実に引き戻された。


「アスナは転校させる事にした__

会いたいなんて思いは一時期な気の迷いだから、帰ってくれないか?」
「転校って……。私は、嫌だよ……」


思わずそう呟いてしまう。


「こう言っているて事は、貴方の私欲だけでアスナを振り回す気ですか?」


そう言った空の表情にさっきまでの余裕は無い。








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