海と空の狭間で……
「ありがとう!私も、連絡する!
じゃあ、帰るね!!」


まだ、空と話したい__


けど、空が暗い家に自分の部屋に帰っていた方が良い。


こんな事をしているのがバレたら、もっと生活の自由を縛られるかも知れない。


なんだか、寂しい気分になりながら家の玄関の扉をゆっくりと開けた。


お兄ちゃんが起きている気配は感じない。


せっかく空にスマホを借りたのだから、連絡だって出来るようになった。


だから、どうかお兄ちゃんにバレませんように__




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