海と空の狭間で……
今日は退院の日。


家に帰っても、2度と両親に会える事は無い。

そう考えただけで、涙が溢れる。


これから私はどんな風に生きて行く事になるのだろうか……

そんな事を考えながら、入院生活で必要だった荷物をまとめた。


迎えに来る人も居ない。

そんな事を考えて虚しくなった瞬間、病室の扉が開く。


部屋に入って来たのは、近所のお兄ちゃん。


「お、お兄ちゃん!?」
「お見舞いに来れなくてごめん……」


そう言った、お兄ちゃんは申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
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