海と空の狭間で……
「スマホを取り上げて、ごめんな……。
新しいスマホを買ってやるから、行こう」
「う、うん……」


私の顔を覗き込むと、疑問有り気な表情を浮かべる。


「アスナ__。

スマホが無いと不便だろ?」


そう聞いたお兄ちゃんは、なにかしっくりと来ない事が有るかのような表情を浮かべている。


「あ、うん」
「じゃあ、買いに行こうか」


ショップに入ると、お兄ちゃんに集まる視線。


スタイルも顔も雰囲気も完璧だから、とにかく目立つ。


しかし、視線なんかスルーでやる事を進める為に、番号札を取った。
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