海と空の狭間で……
「あ、うん。
うちのお兄ちゃんかなり心配性なの……」


ただ、妹が大事。


もしくは、娘を持つ父親のような気持ちになっているだけ。


「いやさ。海さんって……」
「ん?」
「アスナの事が好きなんじゃないか?」
「そりゃあ、大事だって言っていたよ」
「いや、そうじゃなくて……」
「どういう事?」
「あの人、アスナの事女として好きなんだと思う__」


真剣な表情で、そんな事を言い出す空に戸惑ってしまう。


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