海と空の狭間で……
「俺、アスナが心配なんだ……」


私の事を心配して、空は考え過ぎている。


「私は大丈夫だから」


だから、心配を掛けないように笑顔を見せるんだ。


「あのさ」
「ん?」
「ひとつ提案が有るんだけど、聞いてくれるかな?」
「もちろん!」
「良かった!
アスナ。もし良ければ当分家に来ない?」


申し訳なさそうな表情で、そう切り出した空。


これは、どういう意味だろう。


「当分家に来ないって、空の家に泊まるって事?」

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