海と空の狭間で……
まるで、恋人同士みたいな空とのメッセージのやり取りに夢中になっていると、ドアをノックする音が聞こえた。


慌てて、スマホを布団の中に隠し、顔を上げるとお兄ちゃんと目が合う。


バレたかな?


そう考えるだけで、ドキドキが止まらない。


「アスナ__」
「ん、んん?」
「明日は学校に行くのか?」


相変わらず心配性のお兄ちゃん。


「うん。行くよ!」
「そうか。
じゃあ、今日と同じように送り迎えをするから__」
「う、うん。ありがとう!」
< 271 / 434 >

この作品をシェア

pagetop