海と空の狭間で……
色っぽさと苦痛が混じったような表情で、こちらを見つめるお兄ちゃん。


「そ、そんなに学校に行くのが心配!?」


思わず本音が漏れてしまう。


「あ、あ。心配過ぎてヤバい__」
「そんな、心配しなくても!!」


心配性過ぎるお兄ちゃんが、可愛くて笑いが漏れてしまう。


そんな私のほっぺをプニッと掴むお兄ちゃん。


「人が心配してるのに、笑っている場合か__」
「だって、心配され過ぎて幼稚園児にでもなった気分になるんだもん!!」


つい、本音。
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