海と空の狭間で……
「なあ、アスナ」
「な、なに?」
「もしさ。

俺がアスナの事を好きだったら、どうする?」


好きって、家族としてだよね……?


「私もお兄ちゃんの事、大好きだから嬉しいよ!!」
「お、兄ちゃんか……」


そう言って、寂しそうな瞳を見せる。


お兄ちゃんが私の髪を撫でた後に、部屋から出て行った。


なんだか分からないけど、凄くドキドキした。


撫でられた髪が熱を帯びて、柔らかい熱さを感じる。
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