海と空の狭間で……
「俺も!!

てか、さ。心のどこかでアスナは好きな人がいるのかと思っていたんだ……」
「え、なんで!?」


屋上を大きな風が駆け抜ける。


「怒らないでくれる?」
「う、うん」
「アスナは海さんの事を好きなのかと思っていたんだ……」


そりゃあ、お兄ちゃんの事は大好きだ。


だけど、空に対する『好き』とは全然違う気がする。


「お兄ちゃんの事は好きだよ。
て、いうか尊敬しているの。
親を尊敬するって、こんな感じなのかなぁ……」
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