海と空の狭間で……
「それ聞いて安心したよ!

ぶっちゃけ、海さんかっこいいから好きになっても仕方ないかななんて思ったら、無駄に落ち込んじゃって……」


空はそんな事ばかり考えていたから、お兄ちゃんが私の事を女として見ているだなんて言い出したのかも知れない。


「空の方が可愛いよ!!」
「可愛いって、何?」


珍しく、唇を尖らせ、拗ねる空。


ひとつひとつの表情に、色気と可愛さがミックスされている。


私は可愛いのが好きだけど、空は男の子だからかっこいいと言われたいのかも知れない。
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