海と空の狭間で……
「あ、あのね……。
手を繋いじゃった……」
「え、それだけ?」


私の中では、口から心臓が飛び出そうな程緊張したのに、物足りなそうに首を傾げたかすみ。


「う、うん」


流石にキスされる事を妄想しただなんて事は言えない。


「んもー!!

手を繋いだだけで幸せそうな顔して、アスナは可愛い!!」
「凄く幸せだったよ……」
「じゃあ、さ。
また、放課後2人っきりの時間を作ってあげる!!」


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