海と空の狭間で……
それだけの理由なら良かった__


ホッと溜息を漏らす。


「お兄ちゃんは家族として大好き!
空は彼氏として大好き!」
「別にいいけど、あんまりブラコンしてたら空くんに振られちゃうよ?」


真面目な表情でそう言うかすみ。


やっと付き合えたのに、振られちゃうなんて嫌だ。


掃除が終わって、授業。


なんだか、空の姿が恋しくて、恋しくて目で追った。


視線が合わさり、空が笑顔を見せる。
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