海と空の狭間で……
そんなやり取りをしている間に、時間だけが過ぎてゆく。


帰らなきゃ__

話をちゃんとしなきゃ__


ふたつの気持ちの間で揺れ動いてしまう。


「まあまあまあ。

とりあえず、遅いから帰ろっか!」


そう切り出したのは、空で。


きっと、私の立場の事を考えてくれたんだと思ったら泣きそうになってしまう。


「そ、そうだね!」
「じゃあ、俺はバイトが有るから先に帰るわ!!」
「う、うん。分かった」


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