海と空の狭間で……
お兄ちゃんは空にヤキモチを焼いていた__


なのに、好きな人が出来ただなんて呑気に話している私。


学校に行ったら、空と会う事になるから心配だっただろう。


空の事は好き__


でも、どうしたら良いか分からない__


荷物を入れたボストンバッグを持って、リビングを通る。


玄関に続く廊下の近くにはお兄ちゃんの部屋が有る。


家を出たいが、お兄ちゃんに見つかりたくは無いと思いながら耳を澄ました。
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